2025/09/19 03:58
捨てられる魚が 3割もある?
漁業における「ロス率」とは、国際的な報告によると、世界で約30~35%の漁獲が廃棄されていることを指します。日本でも、約100万トンの魚が食品ロスとなっている可能性があります。このロスの主な原因は、サイズが小さい、形が悪い、知名度が低いなどの理由で、取引されずに廃棄される魚が多いからです。これが、日本の漁業の低迷や食料自給率の低下につながっています。
世界と日本のロス率
FAO(国連食糧農業機関)の報告
2020年の報告では、世界で漁獲された魚の約30~35%が廃棄されていると指摘されています。
日本での試算
この数値をもとに、日本の年間漁獲量を計算すると、約100万トンの魚が廃棄されている可能性があります。
ロスが発生する主な理由(未利用魚)
サイズの不揃い
小さすぎる、または大きすぎる魚は、買い手がつかないことがあります。
見た目の問題
形が悪い、知名度が低い魚は、価値が低いと見なされます。
消費者の嗜好
消費者は「美味しい魚」に偏っており、そうでない魚は避ける傾向があります。
加工・流通の難しさ
未利用魚を流通させるための加工技術や販路が不十分なため、流通が難しいことがあります。
問題の深刻さ
経済的損失
多くの魚が廃棄されるため、漁業従事者の収入が減少します。
資源の浪費
貴重な資源が無駄になり、食料自給率の低下につながります。
漁業の衰退
漁獲量が減り、漁業の担い手も減少しているため、資源の有効活用が重要です。
日本の子どもの約 9人に1人が
「貧困状態」??
今の子どもたちが直面していること
都市部に暮らす子どもたちの中には、毎日お腹いっぱい食べられない子がいます。
調査によると、日本の子どもの約 9人に1人(11.5%)が「貧困状態」にあり、その一部は食事の量や質が不足する「隠れた飢え」に直面しています。
- 食材の値上がりで、朝・昼・晩のどこかが足りない
- 学校給食が唯一の栄養源になっている
- 夏休みや休日には、十分な食事ができない
- 野菜や魚、肉などバランスの良い食事が取れず、炭水化物中心になりがち
こうした現実は、体の発育だけでなく、集中力や学習成果、将来の健康にも影響を及ぼします。
将来の予測
このまま対策がなければ、都市部の子どもたちには次のような未来が予測されています。
- 栄養不足による 体力・免疫力の低下
- 学校での集中力不足、学業への影響
- 将来的な 慢性疾患や健康リスクの増加
- 家庭の所得格差が広がり、子どもたちの食の格差も拡大
つまり、「飢え」は単なる空腹ではなく、未来の可能性を奪う深刻な課題です。
「伊勢志摩子どもの城」の取り組み
ここ伊勢志摩には豊かな自然があります。
子どもが自然の中で生きるチカラを得ることの支援に取り組みます。
✦未利用魚の活用
市場では評価が低い魚、釣った魚を美味しく調理することを子どもに教えます。
✦イベント
漁業者と消費者を直接つなぐ寿司屋で未利用魚を提供し、食品ロス削減と漁業支援を目指します。
✦食育
子どもに魚料理を教えることを通じて、子どもの生きるチカラを育みます。






2つの課題を1つの希望に
漁業の現場では未利用魚が余り、子どもの食卓では空腹が、、ふたつの課題をつなげることで、子どもに食を、漁業に未来をもたらしたい。
どうぞよろしくお願い致します。
